第二話「地底の廃都編」
人の声など聞いたのは何日ぶりだろうか。淫獣に生臭い息を吐きかけられ、その身をしゃぶり回され、はらわたを掻き回される。そんな日が何日も続き、最早自分はこの地獄から抜け出せないものと諦めかけていた。
しかし、今、ようやく助けが現れたのだ。綺沙羅は嬉しさと喜びのあまり、涙がこぼれそうになった。
「あ、…………」
思わず、自分は此処にいると声に出しかける。
が、躊躇われ、綺沙羅の声は飲み込まれた。
「(私、今、凄くエッチな格好してる………)」
姿もそうであったが、先程まで肉棒を求め、身体を疼かせていた自分にも嫌悪を感じる。はしたない汁を垂れ流し、ともすれば淫らにも自分で腰を振り、嬌声を漏らす。
もう、以前の清い身体、心には戻れないのだ。
気が付くと、抑えていた涙がこみ上げ、頬を濡らしていた。
「(もういいよ、もう……。このままどっか行っちゃって………)」
自暴自棄になり、心の中でそう念じる綺沙羅。しかし、人影は去ろうとはせず、そのまま部屋の中にまで歩を進めた。
声の主は、綺沙羅と同年代の少女のものであった。また、訪れたのは一人と思われたのだが、扉の向こうに一人二人の影が見えた。
「寝ているの?それともあいつらに犯られちゃっておかしくなったのかな?」
綺沙羅は応えなかった。
窓からの光で少女の姿が浮かび上がる。
見たところ十三・四歳。綺沙羅と年齢はさほど変わらないようだ。黒目がちの大きな瞳には悪戯っぽい光が湛えられており、少女はベッドの側に近づくと、惨めな姿の綺沙羅を面白そうに見下ろした。
羞恥に顔を歪め、顔を背ける綺沙羅。
「なんだ、ちゃんとお姫様がいるじゃない。それもとびきり上等のお姫様が………」
少女の言葉に、綺沙羅は応じなかった。しかし、少女は軽くウェーブのかかった髪の毛をふわりと跳ね上げると、薄い笑みを浮かべたままベッドの上に上がった。
ベッドの上は狭く、少女の位置からは綺沙羅の全てが丸見えであった。しかし、今更、身体を隠すわけにもいかず、綺沙羅はだんまりを決め込んだ。恥ずかしさのあまり身体が小刻みに震える。
謎の少女はそんな綺沙羅の態度を気にする風でもなく、ただ、目を細めて綺沙羅の身体を視姦するのみであった。
やがて、口元を僅かに上げ、さも愉快そうに少女は口を開いた。
「ふふふ、ほんとに上等のお姫様。あなた、お名前は?………私の名前は澪」
そう言うと、少女は自分の左肩を見た。そこには綺沙羅と同じく番号が彫られていた。NO.1000。それが彼女の身体に刻まれた番号であった。澪という名前も本名ではないのだろう。綺沙羅はなんとなくそんな気がした
「あいつらに犯られて、口が聞けなくなったの?なら、番号で呼ぶわ。………NO.06。…へえ、一桁なんて初めて見た」
澪と名乗る少女は、僅かに驚いた様子を見せたが、すぐにまた、癖のある笑顔を見せて言った。
「六番………6ちゃん……う〜ん、数字が一つだと名前にしにくいかも」
首を捻る澪。
しかし、澪の言葉に綺沙羅はかっとなって、思わず口を開いた。
「番号でなんて呼ばないで!!私は綺沙羅。ちゃんと名前があるわ!」
鎖に繋がれて物のように扱われていることはあまりにも惨めで、その上、番号なんかでは呼ばれたくはなかった。そんなことになれば、如何にも自分が怪物達の性の道具のようで、なおさら惨めさが増す気がした。
澪は一瞬面食らった。
「なんだ、喋れるの?………でも、その方がいいわ。綺沙羅、きさら、……キサラ。ふふふ、可愛い名前。あなたにぴったりの良い名前だわ」
澪は綺沙羅の名前がいたく気に入ったようで、何度も反芻した。
「綺沙羅、綺沙羅ちゃん、可愛い綺沙羅ちゃん。私あなたのことが凄く気に入ったわ」
綺沙羅は応えなかったが、澪は例によって頓着せず、熱っぽい瞳で綺沙羅を見つめた。
「あなた、外から来たの?此処は何処?」
「此処は街よ」
こともなげに応じる澪。しかし、澪の答えに綺沙羅は首を傾げた。
「………街?」
「そう、街よ。確かに私はこの建物の外からやってきた。でも、此処が何処だかはよくは知らない。知っていることと言えば、この街には女の子と怪物しかいなくて、此処では女の子は怪物の玩具にされること。あと、少しくらいはあなたより………可愛い綺沙羅ちゃんよりは知っているけど、教えて上げるかどうかはあなたの心掛け次第ね」
そう言うと澪は、綺沙羅の柔らかな太股に手を伸ばした。
「心掛け?」
再び首を傾げる綺沙羅。澪は妖しげな光をその瞳に湛えながら、綺沙羅の顔を覗き込んだ。
「………そう、心掛け。あなたにもしその気があるのなら、鎖を外して上げないこともないけど、ただし、条件次第ね………」
澪の細い指が綺沙羅の太股を這い回り、優しく愛撫する。澪の言う条件がなんであるのかは分からないが、尋常な事でないことだけは確かのようだ。
「条件って?」
綺沙羅の問いに、澪は待ってましたとばかりに大きく頷いた。
「綺沙羅ちゃんには私の肉奴隷になってもらうわ」
「に、に、にくどれい!?」
思わず、うわずった声を上げる綺沙羅。しかし、澪は微笑みを崩さない。
「そう、肉奴隷。綺沙羅ちゃんには私の性の奴隷、玩具になってもらうわ。勿論、それを選ぶのは綺沙羅ちゃんに任せるけど?」
二の句が継げないとはまさにこの事であった。綺沙羅は混乱して、何をどう答えてよいのか分からなかった。
「深く考えることはないと思うけどな………。私と怪物と比べて、どっちが可愛いと思う?どうせ同じ玩具になるなら、私のような可愛い女の子の玩具になるべきだわ♪」
「…………は、はあ」
綺沙羅は澪の言葉が今ひとつ理解できなかったが、かと言って否定もできず、ただ間の抜けた返事をする。
「それに、あいつらって乱暴なだけで、今ひとつ愛情が欠けてると思うのよね。その点、私は愛情一杯で、たっぷり可愛がってあげるわよ?」
「………あ、いやぁ、そのぉ」
妖しげな光をその瞳に湛え、澪は綺沙羅に詰め寄った。
綺沙羅はうるうると輝く瞳で澪に見つめられ、思わず引きつった笑みを浮かべる。相手が同性と言っても、こうまで熱い視線を送られたのでは、恥ずかしさのあまり顔が赤らんでしまう。
「(悪い人じゃなさそうなんだけど………。それに、確かにこの人の言う通り、怪物よりかはましかも知れない)」
綺沙羅はそう考えると、意を決し、おずおずと口を開いた。
「………わ、私、あなたの言う通りにする」
綺沙羅の言葉に、澪の口元はほころんだ。
「言う通り?言う通りってどういう意味かしら?」
心の中では驚喜していたが、澪はあえて意地悪く綺沙羅に質した。調教はもう始まっているのだ。
「あ、あのぅ、私、あなたの………その…、…に…る」
羞恥に頬を染め、口ごもる綺沙羅。
「ん?何かしら?聞こえないわ、綺沙羅」
「私、あなたの……奴隷になる」
「奴隷?どれい、どれい、どれい………どんな奴隷?」
「わ、私、あなたの肉奴隷になるっ!」
綺沙羅は自棄になって叫んだ。
「ふふふ、契約成立ね。それじゃあ、早速味見させてね」
そう言うと、澪はベッドの上に這い上がった。
「あ、味見って?」
「そう、味見。美味しそうな眠り姫の味見」
澪は淫蕩な笑みを浮かべ、そう言って綺沙羅の胸に手を伸ばした。綺沙羅の胸は澪の手に余り、指の間からむにゅうと柔肉がはみ出す。
「ひんぅっ!そ、そんな事より……はぁんぅ、この、鎖を……早く外して」
身を捩って澪の手を振り払う綺沙羅。乱暴に手を払われても、澪は笑みを崩さなかった。
「だぁめぇよぉ、保険をかけないでそんな事は出来ないわ。これは前金みたいなもの。それに、こんなに乳首を堅くして、ほんとは早く何とかして欲しいんでしょ?」
澪はそう言って堅くなっている乳首を弾いた。まるで太い神経の繊維が、陰部に直結しているかのように、綺沙羅の腰に甘い刺激を走らせる。
「あんぅっ!そ、そんな事………」
慌てて胸を庇う綺沙羅。先程まで淫獣の肉棒を求め、疼いていた身体が、澪の淫靡な言葉に反応して熱く火照りだす。
綺沙羅はそんな身体の反応を気取られないよう、身を固くして口元を引き結んだ。
「そんな事ない事ないない。あなたの乳首こりこりで、見ているこっちの方が恥ずかしくなる。じんじんと痺れて、触って欲しくて堪らないって感じ」
言いながら、澪は綺沙羅の手をどけると、乳首を摘んで弄んだ。
「やはぁ、やめぇてぇ……あんっ!」
澪は綺沙羅の乳首を引っ張ったり、弾いたり、思う様玩具にする。その度に量感のある乳房がふるふると揺れ、澪の目を愉しませた。
「綺沙羅ってば、可愛い顔してこんなに大きなおっぱいぶら下げて、この中にいっぱいエッチが詰まっているんでしょ?」
澪は言いながら、綺沙羅の乳首の先をすりすりと人差し指の腹で撫で回した。怪物の排泄行為にも等しい荒々しい愛撫に比べ、澪のそれは繊細で、しかも確実に綺沙羅の快感中枢を刺激していく。
「いやぁ………、好きで大きくなったんじゃないもん」
綺沙羅にとって、大きな胸はコンプレックスでしかなかった、傷つき、顔を背ける少女。
「ふふふ、こんなに可愛い娘、初めて。綺沙羅、綺沙羅、私あなたのことが好きよ……。さあ、いつまでも我慢してないで、早くおねだりしなさい。そうでないと、いつまで経ってもこのままよ?」
「………わ、私」
じわじわと、じわじわともどかしさが湧き上がる。身体の準備はできあがっているのだ。あとは自分の心を吐き出すだけ。
「おねだりして、綺沙羅」
澪のその言葉を聞いた瞬間、綺沙羅は誰かに背中を押された気がした。
「……もっと、私の事、気持ち良くして下さい」
自分でも信じられない言葉が、綺沙羅の口を突いて飛び出した。
「ああんっ!綺沙羅ってば、可愛いぃっ!!」
感極まって、悲鳴を上げる澪。綺沙羅の顔を強引に掴むと、口をこじ開け、舌をねじ込む。
「んむぅ!?」
舌をからめ取られ、綺沙羅は驚きと共に目を白黒させた。しかし、澪の柔らかな舌の感触と、丁寧な愛撫に、次第に力が抜けていき、うっとりとして身を任せる。
一瞬、綺沙羅はキスだけで達したのかと思った。
柔らかな感覚に包まれ、気持ちが安らいでいく。どんなに異常な事態でも、怪物ではなく、人と肌を重ねているのが嬉しかった。
「ぷは、…さあ、綺沙羅。次はどうして欲しい?」
「胸を、触って下さい……」
澪の問い掛けに、綺沙羅は躊躇いながら応じた。
「触るだけ?」
首を傾げてみせる澪。
「な、舐めて下さい」
「ふふ、それじゃあ、最初からおねだりしてみて」
「綺沙羅のおっぱいを、………な、舐めて下さい」
綺沙羅は自分でも信じられないくらい淫靡な気分になっていた。今ならどんな恥ずかしい言葉でも言えそうなくらいに。
「でわ、いただきます♪」
大袈裟に口を開き、澪は綺沙羅の乳首を口に含んだ。心なしか、乳の甘い匂いが鼻腔をくすぐる。
「ふんぅ………」
鼻を鳴らす綺沙羅。甘美な感触が胸を浸食していき、秘裂から蜜がじわと漏れ出す。
乳房に顔を埋め、乳首を弄んでいた澪だったが、するりと手を滑らせ、淡い叢の中に指を這わせた。
綺沙羅の身体ぴくりと跳ね上がる。
しかし、綺沙羅は最早抵抗しなかった。足をかすかに開き、指が肉の谷底に侵入するに任せる。
澪はそんな綺沙羅の反応に気をよくしながらも、ぷりぷりと舌の上で踊る乳首や、指に絡み付く肉襞の感触を味わった。
「綺沙羅ってば、あんまりお汁を出しちゃ駄目よ。指がふやけちゃう」
そう言ってくすくすと笑みを漏らす澪。綺沙羅は目を背け、それには応じなかった。
ただ、胸や秘裂に刺激を受ける度、肩をわなわなと震わせて、眉根を寄せ、唇を引き結ぶ。
澪の執拗なまでの攻めは、じわじわ、じわじわ、そんな音が聞こえるようであった。
やがて、綺沙羅の胸に開いた澪は身体を滑らせ、綺沙羅の足の間に潜り込んだ。
片膝を肩の上に乗せ、ぬらぬらと光沢を放つ淫裂に指をかける。
ぬちゃ。
糸を引き、花弁が割り開かれる。度重なる荒淫にもよらず、中は美しいピンク色であった。
ぱくぱくと、まるで呼吸するかのように口を広げる秘腔。甘い性臭を漂わせながら、とろとろと蜜液が流れ出している。
「ふふふ、目眩がしそう……。私の心臓の音が聞こえるかしら?可愛い女の子のあそこを目の前にして、心臓がばくばく言ってる………」
澪は胸の高鳴りを感じながらそう呟いた。
そうして指を伸ばすと、淫核を下から擦りあげた。
「ひあっ!!」
綺沙羅の身体が激しく仰け反る。
「ふふふ、可愛いわ、綺沙羅。でも、こんなのはどうかしら?」
そう言うと、澪は肉豆の下の方、付け根の下辺りに指を食い込ませた。
「ああああぐぅ!!」
悲鳴を上げる綺沙羅。
しかし、澪は容赦しなかった。淫核の裏筋を強く刺激しながら、もう片方の手で膣を責め立てる。
指を三本、スプーンのように曲げ、内壁をまさぐりながら弱点を探り当てる。
「この辺りかな?」
「ひぐぅっ!!や、やはめぇ………」
がくがくと首を揺すりながら、綺沙羅は何とか声を絞り出す。
澪が指を動かす度に、激しい快感が綺沙羅を責め立てた。
「いああああああぁぁぁっ!!」
ぷっしゃあという音と共に、潮が勢い良く噴出した。
達してしまった綺沙羅はぐったりとして、せわしなく胸を上下させている。
澪は艶然と微笑むと、自分の指を嬉々としてしゃぶった。
「自分だけ言っちゃうなんて悪い子だわ。そんな子にはお仕置きが必要ね」
そう言うと、澪はベッドを降り、冷蔵庫を物色した。
再び彼女がベッドに戻ってきたときには、手に極太のソーセージやウインナーが握られていた。
身体を投げ出し、ぐったりとしている綺沙羅は、澪が何をしているのか気にも留めなかったのだが、お尻に違和感を感じて慌てて下腹部に目をやった。
「きゃっ!な、何を………」
見ると、澪がウインナーを菊門に押し付けていた。
綺沙羅の戸惑いを余所に、澪はウインナーに愛液をまぶし付けると、菊門を押し広げ、それをどんどんと挿入していった。
「いやぁ、お尻に悪戯しないでぇ……」
お尻をくねくねと捩り、ウインナーから逃れようとする綺沙羅。
しかし、澪によって太股はがっちりと押さえられており、ウインナーの挿入からは逃れられない。
やがて、何本かウインナーが飲み込まれたところで、澪は今度はソーセージを膣に潜り込ませていった。
ソーセージはかなり太かったが、柔らかくほぐされた秘腔は易々とそれを飲み込んだ。
ソーセージを掴み、注送を始める澪。
「いや、いやぁ、お尻が気持ち悪い、気持ち悪いよぉ……」
奇妙な排便感が、綺沙羅を混乱させる。
「黙って感じていないと、こうよっ!」
「きゃあっ!!」
クリットを捻りあげられ、綺沙羅は悲鳴を上げた。先程達したばかりの淫核は敏感になっており、少し弾かれただけでも痛烈に感じる。
しかし、嗜虐性を剥き出しにした澪は、淫核を激しく捻りながら、ソーセージで綺沙羅の内臓を激しく掻き回した。
痛みと快楽が綯い交ぜになり、綺沙羅は激しく身悶えた。
「さあ、ウインナーを抜くからお尻の力を抜きなさい!少しでも力を入れたらウインナーがちぎれて、後で恥ずかしい思いをすることになるからっ!!」
「そ、そんな、ちょ、待って………」
綺沙羅の言葉を待たず、澪はウインナーを勢い良く引っ張った。
ずるずるずるぅうっ!!!
「はんぅ!!」
遡航する排便感に、綺沙羅は思わず力を入れてしまった。
ぷち。
次の瞬間、あっけないほど簡単に、ウインナーはちぎれてしまった。
「ありゃ、切れちゃった………」
ちぎれたウインナーを手に、澪が間抜けな声を出す。
「そ、そんなぁ………」
青ざめる綺沙羅。
「大丈夫だって、ちゃんと出してあげるから………」
そう言うと、澪は綺沙羅の菊座に手をかけた。
「ほら、力を抜いて」
澪は密集した皺を掻き分けると、菊座に指を突っ込んだ。
菊門を何とか広げようとするが、ウインナーはなかなか出てこない。
「仕方ない、自分で出して」
早々に諦めると、澪は無責任にもそう口走った。
「そ、そんな、酷い………」
「だって、仕方ないじゃない、出ないんだから。さあ、お尻に力を込めて」
何事か言い返そうとする綺沙羅であったが、何を言っても無駄だと悟り口をつぐむ。それに何より、綺沙羅は澪の肉奴隷になると約束したのだ。何をされても文句は言えない。
渋々、お尻に力を入れる綺沙羅。
「お、お願い、見ないで………」
さんざん痴態を晒した綺沙羅ではあったが、排泄行為を人に見られるのは耐え難かった。
しかし、綺沙羅の切願など何処吹く風で、澪は綺沙羅の股の間から動こうとはしなかった。
「こんな面白エッチなもの、見ない筈ないじゃない……」
そう言うと澪は意地の悪い笑みを浮かべた。
仕方なしに、綺沙羅は再びお尻に力を込めた。
ぷす。
小さな音と共に、ウインナーが顔を覗かせる。
やがてむにゅうと絞り出されたかと思うと、シーツの上にぽとりと転がる。
「ふふふ、可愛かったわよ、綺沙羅………。さあ、今度は私と一緒に気持ちよくなりましょ」
そう言うと澪は、まだ飲み込まれたままの極太ソーセージに手を伸ばすと、自分の秘裂にあてがった。
澪の花心も既にとろとろと溶けだしており、ソーセージを易々と飲み込んでいく。
松葉崩しの形で絡み合う二人の少女。
ぐちゅぐちゅと卑猥な音が響き、愛液にぬめる花弁が、ぬるぬると互いを刺激する。
「はあ、はあ、どう?綺沙羅。気持ち良い?」
「うんぅ、気持ち良い、気持ち良い………」
頬を上気させ、譫言のように呟く綺沙羅。
澪はこりこりと淫核を相手のそれに擦り合わせながら、綺沙羅の太股を抱きしめ、乳房を擦り付けた。
「綺沙羅の此処、熱くて、ぬるぬるしてて、ほんと、気持ち良い………」
「はあんぅ、わ、私も気持ち良い………」
二人の少女は、甘い息を漏らしながら、切なげに身を捩った。
「ひんぅ、気持ち良い、気持ち良いよぉっ!!」
窓から差し込む薄明かりの中、白い裸体が淫靡に蠢く。
「やはぁっ!!い、いっちゃうよ、だめぇ、だめえええええっ!!」
ぐちゅぐちゅという秘肉の絡み合う音と、少女達の嬌声。
やがて絶頂を迎えた二人は、汗ばむ身体を互いに重ね合わせ、快楽の余韻を噛み締めた。
数刻後、ふらつく頭を抱えながら、澪はのろのろと起きあがった。
「うふふ、気持ちよかったよ、綺沙羅………」
軽く口づけすると、澪は綺沙羅の足輪に手をかけた。
綺沙羅は澪が鎖を外してくれるのだと、半身を起こしてその様子を見守った。
「可哀想に、綺沙羅。こんなに血が滲んじゃって……」
澪はそう言って足輪に手をかけると、頑強に見えた鉄の輪が、意外なほどにあっさりと外れた。
「え?」
意外なほどにあっさり外れた足輪を、綺沙羅は信じられない様子で見つめた。
「あなた、この輪が外れないものと思って、手を触れもしなかったでしょ?」
「そ、そんな………」
愕然とする綺沙羅。
「でも、鎖が外れたからと言って、あいつらから逃れられはしなかったでしょうけどね」
澪は可笑しそうにそう言うと、呆然とする綺沙羅の手を掴み、彼女を立たせた。
「だからと言って、あなたが肉奴隷になるって言ったことは、紛れもない事実なんだから、約束を破っちゃ、やあよ」
言葉も出ない綺沙羅。
そこへ、新たに二人の少女が綺沙羅の前に姿を現した。扉の向こうにいた少女達だが、綺沙羅はすっかり失念していた。
「この二人も私の肉奴隷よ。紹介するわ………」
澪がそう言うと、二人のうち一人、ショートヘアの女の子が手を挙げた。
「僕は羅瑠だよ♪らるっていうのはね、インドの古い言葉で、愛しい者って言う意味なんだって」
歳は十歳くらいだろうか、まるで子犬のように元気な女子である。
そして、もう一人の女の子は対照的に、澪の後ろに隠れようにして綺沙羅の様子を伺っている。
「この娘はむつみ。怪物に犯されて、言葉をなくしたみたいなの。肩の番号が6300だからむつみ」
むつみと呼ばれた少女は、繊細な感じの美少女であった。腰まで伸ばしたさらさらのストレートヘアが印象的である。
「さあ、自己紹介が終わったら、さっさと此処を出るわよ。そろそろあいつらが来る時間だから、場所を変えましょ」
澪の言葉に、綺沙羅は淫獣達のことを思い出し身震いした。
澪が部屋を出ると、綺沙羅と、そして他の肉奴隷達も後に続く。
部屋を出ると、廊下は薄暗く、飾り気のないそれは綺沙羅のいた部屋と印象が似ていた。
同じような扉が並び、階段へと続いている。
そして、建物を出た綺沙羅は驚きの声をあげた。
「な、何これ?」
何処までも続く合金の道。地平線の彼方まで連なる建物はどれも作りが同じで、目眩を起こしそうになる。ただ一つ変わった物と言えば、窓から見えたあの巨大な塔。
「此処は一体何処なの?」
綺沙羅の質問に、澪は口を開く。
「誰がそう呼び始めたのかは知らないけれど、この街はマテイ。それ以外は私も知らないわ。そんな事より、何処でも良いから建物の中に隠れないと。あれが近づいてくる前に……」
上空を指差す澪。その先には、宙に浮かぶ巨大な岩、人面の岩があった。上空に浮かぶ巨大な鬼面岩は低い唸りをあげて近づいてくる。
綺沙羅が部屋の中で聞いた奇妙な音は、あの鬼面岩が発する音だったのだ。
「さ、早く建物の中に……。連中が来るわ」
澪に促され、一行は近くの建物の中に入った。中の造りも、綺沙羅が最初にいた建物と全く一緒である。
「あなたは迂闊にも窓を開けっ放ししていたから、連中はそれを頼りにあなたの部屋を襲ったの。まあ、此処に連れてこられた女の子達はみんな同じだけどね」
澪が窓を小さく開け、隙間から外を窺う。綺沙羅も横から顔を出し、外を窺うと、奇岩の口からぽろぽろと無数の影が飛び出した。
他ならぬ、綺沙羅を襲った淫獣達である。
「さあ、あいつらの宴が始まるわ」
澪がそう呟くと、何処からともなく少女の悲鳴が耳に届いた。